車が冠水で故障する目安の深さとは?保険で修理代はおりる?

壊れたハンドル

今年は早くも九州では大雨による被害が発生しています。
冠水した道路を車で走行するのは絶対におすすめしませんが、やむを得ず車で移動しなければならないこともありますよね…

朝まで晴れていたのに急にバケツをひっくり返したような大雨で排水溝があふれるなんてことも珍しくなくなっています。
こんな大雨で冠水した道路を走行していると、エンジンが停止してしまうことが多々あります。

それでは車が冠水した時、どのくらいの深さで故障するのか解説していきます。


車が冠水で故障する目安の深さとは?どこまで大丈夫?

結論
マフラーに水は入らなければ大丈夫
車によってマフラーの位置は変わってきますが、平均すると地面から30cmくらいですね。

車冠水の目安の深さ

マフラーはタイヤの次に低い位置にある重要なパーツです。
ではどうしてマフラーに水が入ると故障してしまうのか、です。

エンジンはガソリンで動力を作り出します。
その動力を作り出すと、ガソリンから燃えカスである排気ガスが作られてしまうので、排気ガスをエンジンの外への排出しなければなならないんです。

排気ガスが排出されると、再びガソリンから動力を作り出し…の繰り返しです。
排気ガスはマフラーから排出されますが、冠水道路を走行してマフラーに水が入り込むとどうでしょうか。

排気できなくなり、ガソリンから動力を作り出せなくなりますのでエンジンは止まってしまいます。

吸気口の水詰まり

エンジンはガソリンだけじゃなく、空気をたっぷりと取り入れなければ動力を生み出せません。

吸気口からの冠水

冠水道路を走行したり、深い水たまりに突入してしまったり…
そこで吸気口が詰まってしまえば、空気を取り入れられずに動力を生み出せません。

吸気口はエンジンルームの中でも一番上部にありますので、マフラーよりは水が入り込みにくいです。
しかし、冠水道路で大量の水はねがあれば吸気口は水浸しになります。

空気を吸い込むタイミングと水はねのタイミングが同じであれば、エンジンは空気を取り入れられないのでエンスト、止まります。

吸気口が完全に水没してしまうようであれば、もう問答無用で車は動きません。

車が冠水で水没したら修理代はどのくらいかかる?

車が冠水で水没したとしても、どの程度水没したのかで修理すればまだ乗れるのか、それとも乗れないのか、修理代がどのくらいかかるのは大きく違ってきます。

タイヤ半分までの水没

もはや水没とは言わないレベルですが、長時間水没していたとなれば話は変わってきます。
この場合に修理が必要になるのは、ブレーキローターです。

ブレーキローター修理費用…1輪あたり1万円から2万円+工賃

タイヤが完全に水没

タイヤが完全に水没した場合、ブレーキローターだけでなくドライブシャフトを交換する必要があります。
なめらかな走行をするうえで欠かせない重要なパーツなんです。

ドライブシャフトには潤滑油のグリスが使用されていますが、水に浸かってしまうとグリスが溶けて潤滑油としての働きができなくなります。
そのまま走行していると、ドライブシャフトそのものが故障してしまうので交換しなければなりませんが、車1台にドライブシャフトは2本ついており、両方交換するのかどうかはその時次第です。

ドライブシャフト交換費用…1本あたり5万円から10万円

マフラーの浸水

マフラーが浸水した場合、エンジンをかけなければ良いのですが、慌ててエンジンをかけたり、走行中に深い水たまりに突っ込んでしまい、エンジンの排気口まで水没してしまえば修理費用は50万円を超えてきます。

エンジン修理費用…50万円から100万円

フロアの浸水

フロアまで浸水すると、フロアの高さまで全て水没しているということですので修理費用はとても高額になってしまいます。
考えただけでぞっとしますね…

さらに、フロアまで水没していると、汚水やゴミで水没車特有のニオイが残ってしまいます。
汚水、ゴミ、ニオイを隅々まで掃除して取り除こうとしてもどうしても完全には除去できないそうですよ。

高額な修理費用をかけてまで乗るだけの価値があるのかといえば…ちょっと現実的ではないかもしれませんね…

車が冠水で水没したときの修理代は保険が使える?

任意保険に入っている人であれば、水災の時にも補償対象になります。
ただし、任意自動車保険に付随している車両保険に加入している必要があります。

通常の交通事故だけではなく、大半は地震以外の災害による被害を受けた場合にも、保証限度額内であれば補償してもらえます。

マフラーが浸水している程度であれば分損(車両保険額内で修理できる)場合もあれば、シートやフロアまで浸水している全損(修理費用が車両保険額を上回る修理が不可能)な場合もあります。

津波による冠水で水没したら?

地震により津波が発生し、車が水没した場合には基本的に補償対象外となります。
例えば、東日本大震災の時のように津波で一度に数万台の車が水没したような場合、車両保険の補償対象外になります。

全ての車に保険料の支払いをしていれば、保険会社そのものが潰れてしまいますからね。

車を浸水から守るためにできること

車を浸水させたくない、とは思ってもなかなか完全に浸水を防ぐのは難しいですよね。
特に近年のようなゲリラ豪雨では短時間で冠水被害が発生し、車が浸水してしまうことがあるからです。

ただ、だからといって絶対に回避できないのかといえばそうではありません。
車を浸水から守る対策を2つご紹介します。

対策1 冠水しやすい場所を把握しておく

冠水しやすい場所を把握しておくのはとても重要です。
通勤、通学などで利用する道路のどこが冠水しやすいのかを確認しておきましょう。

自治体では「道路防災情報マップ」「道路冠水注意マップ」などWEB上で冠水しやすい場所をリストアップしてくれています。

また、普段から地面に大きなへこみがある場所などをチェックしておくのも大切です。

対策2 水が入ってこないようにする

車の走行中に浸水してしまうということもありますが、自宅に車を停めている間に冠水し、車が浸水することも珍しくありません。

そのため、車庫や駐車場の入り口などに水が入り込まないように土のうを置くなどして水の侵入を防ぐのも効果的です。
土のうなどを積むのは大変、という方はこんな商品もあるようです。

車が冠水で浸水する被害はすごく多いから対策すべき!

まとめ

車が冠水で故障してしまうかもしれない…でもどうしても車で移動しなきゃいけないんだ!!
と思うのもわかります。

しかし、車が冠水で故障し動かなくなれば保険がおりればまだしも、全損などであれば修理にも費用がかかりますし、修理せずに買い替えとなればさらに費用がかかってしまいます。

冠水による車の浸水被害を出来る限り最小限に抑えたい!
100%被害を回避するのは難しいですが、できることはありますし、注意できることはあります!
これから大雨も増える季節なので、冠水による車の浸水、故障について一度しっかりと考えてみてくださいね。